松涛館流空手道 豊島目白空手クラブ
道場訓
この道場訓は松涛館流空手に伝わる訓辞です。解釈はそれぞれ会派によって異なりますが、私なりに解釈し注釈を付けました。稽古する上での指針にしていただけると幸いです。
一、人格完成に努むること
技だけの向上を目的とせず、空手道を通じて、人として成長する事に努力を惜しまな
い。以下四項目と併せて努力する事で人格形成を目指す。
技の向上だけでは無く、人としての成長を目的とする。
一、誠の道を守ること
善と悪、道徳上において正しい事を常に守ること。自分より弱いものへの慈愛と正しい
事を主張し、実行する気持ちを持つ。
一、努力の精神を養うこと
空手道は「道」である。常に前に進む道である。常に向上心を持ち、現状に満足しないで
常に努力すること。何事も自分の努力によって成し遂げられる。努力しないものは何も
変わらない。今の自分は昨日までの積み重ねの結果である。
一、礼儀を重んずること
先輩、年長者、家族と人生の先達、後輩への感謝の気持ちを持って接すること。今の自
分は人の助けがあって成り立っていること忘れない。
そのことを思えば、驕らずに自然と感謝の気持ちが起こるはず。
一、血気の勇を戒むること
感情のおもむくままに拳を上げるのはただの「暴力」である。暴力からは何も生まれな
い。一時の感情に流されず、冷静に見極める心を養うこと。人は相手を許し受け入れる
ことで成長する。